腰痛は女性に多い症状と言われます。
女性は男性と比べて、生理や妊娠などを経験するため、
身体の急激な変化を一生に何度も経験されることになり、
それだけ身体に負担がかかるようになります。
女性が腰痛を感じる時は、「生理や更年期障害によりホルモンバランスが乱れた時」、
「妊娠、出産後」、
あるいは「ストレスが溜まった」時が多いようです。
又、出産で骨盤が歪んだ状態で子供を抱っこしたりするので、
腰に負担がかかり、腰痛を引き起こしやすくなります。
女性はハイヒールを履くことが多いですが、
ハイヒールも腰痛の大きな原因の一つとされています。
確かに、女性にとっておしゃれは大切なことであり、靴もファッションの一つです。
そして、ハイヒールを履くと足が長く見え、スタイルが
よくなったように見えるため、ハイヒールを履きたくなるのも確かに頷けるのです。
しかし、ハイヒールを履くと踵(かかと)が上がり、
身体が次第に前に傾いていきます。
そこで、姿勢をまっすぐに戻そうとするため、
常に腰に負担がかかった状態になり、腰の筋肉が疲労し、痛みを生じるようになるのです。
これを、「ハイヒール腰痛」と言っても良いかもしれません。
特にかかとが細く長いほど、腰痛を生じやすくなります。
そして、腰だけでなく、骨盤や腰を安定させる足首の筋肉も細くなるため、
さらに腰痛を悪化させてしまうのです。
おしゃれももちろん大切ですが、日常生活に支障をきたすほど、
腰痛がひどくなるのも困りものです。
仕事上、どうしてもハイヒールを履く必要がある場合は、
靴の下にクッションを敷き、腰への負担を軽減することをお勧めしています。
そして、通勤時にはなるべくスニーカーやかかとの低い靴を履くようにして、
職場でハイヒールを履くようにすれば、腰への負担を軽減することもできるようになります。
ハイヒールを脱いだ後、腰痛にならないように、
ストレッチなどの血行促進を促す運動を行い、腰痛予防を行うと良いでしょう。
又、ストレッチや鍼灸治療などにより、
緊張した腰周りの筋肉を定期的にほぐすことで、
慢性的な腰痛を予防することも可能になります。