体温が下がると病気になりやすくなるということをご存じですか。
一度は耳にされたかもしれませんが低体温体質は病気になりやすくなるという医学的根拠は確かに存します。
現実的に、生まれつき低体温体質、あるいは、ある日から低体温体質へと変わった方であれば、
他の方と比べて病気がちであることは、実体験をもっておわかりの方も多いかと思います。
良く知られているのが低体温体質になると、体内を流れる血流が悪くなることです。
血流とは血液の流れ、もしくは血液の循環と言っても良いと思います。
血液は、新鮮な酸素と栄養素を身体全体に運ぶ役割を果たすと同時に、
体内に溜まった疲労物質を身体の外に排出する役割を果たします。
もし、血流が悪くなれば、新鮮な酸素や十分な栄養素が体内に行き渡らなくなると同時に、
疲労物質が体内に蓄積されることになります。
その結果、新陳代謝が悪くなり、免疫力が低下して、 病気を起こしやすくなるのです。
ところで、なぜ、低体温体質になると免疫力が下がってしまうのでしょうか。
それは、免疫は自律神経と密接な関係があるからです。
本来、人間の平均体温は36.5℃前後でしたが、近年においては、
平均体温が下がる傾向にあり、平均体温が36度を切るという方も目立つようになりました。
生まれつき、平均体温が低いという方も確かにいますが、
問題なのは、低体温体質ではなかったのに、
いつの間にか低体温体質に変わってしまったというケースです。
低体温体質に変わってしまったということは、
身体に大きな変化が現れたというシグナルでもあります。
多くの方は、病気になったときにしか、体温を測りませんが、
健康体の時こそ、ご自分の体温をチェックする必要があります。
体温が下がるということは、先ほど解説したように、免疫力の低下、
つまり自律神経のバランスに異常を生じているということになります。
「低体温体質は、自律神経系統の異常シグナル」と思い、
日常の生活の中で、基礎体温表などをつけ、日頃の体温の状態を知ることをお勧めしています。