顎関節症は、顎の周辺や関節、筋肉に痛みや異常が生じた症状の総称を言います。
顎関節症は、放置しておけば自然に完治する軽傷の症状から、 激痛を伴う重度の症状まであります。
症状が慢性化したり、完治したと思っていたものが再発する可能性が他の疾患と比べて高いことで知られています。
顎関節症は、子どもから大人まで幅広い世代で発症する疾患ですが、20~50代の女性に顕著に見られ、さらに、年々、低年齢化している傾向にあります。
顎関節症の原因は、若い世代に現れる傾向が高まっていることも含めて推察すると次の原因が考えられます。
現代では、ストレスが体に様々な疾患を起こす大きな原因となっていることが明らかになっております。
体が堪えられる以上のストレスがかかることで、顎の関節や神経、筋肉などに緊張を生じ、顎のバランスが崩れるようになります。
歯のかみ合わせが悪いと、噛むたびに顎の特定部分の神経や筋肉に余計な負担がかかるようになります。
歯周病や虫歯を生じると片側だけで噛み続けるようになります。
常に片側だけに負担がかかるようになり、顎のバランスが崩れる原因となります。
デスクワークや勉強、パソコンなどを見ているときに、姿勢の悪い状態で長時間、維持していると、顎の関節や筋肉のバランスが崩れ、余計な負担がかかるようになります。
交通事故やスポーツなどの怪我や後遺症も原因の一つです。
栄養の偏った食事、柔らかい食べもの中心の食生活は顎の筋肉の機能を低下させます。
上記の中で最も多い原因がストレスと言われていますが、ストレス社会や受験社会の影響もあると思います。
しかし、一昔前と比べると発症率が高まり、若い世代に現れる傾向が高いことを含めて推察すると、食生活の変化の要因も大きいのではと思います。
今の世代は、固い食べ物を食べなくなったため、顎の筋力が以前と比べて低下し、さらにカルシウム不足が顎周辺の骨や筋肉の強さを低下している要因になっていると推察しております。
顎関節症の主な症状は次の3つとなります。
口を動かしたときに異音が生じます。
顎関節がずれたことにより生じ、顎関節症の中で最も多い症状と言われています。
初期症状に現れやすく、痛みは感じないことが多いです。
顎関節症の痛みには、顎関節そのものの痛みと、顎周辺の筋肉や関節に痛みを生じる2種類があります。
放置すると、首や肩、こめかみにも広がり、頭痛や肩こりを同時に引き起こすことがあります。
口が開きにくくなる、あるいは動きくなる症状を言います。
顎関節症は、上記の3つの症状を同時に引き起こすことがあります。
また、痛みや不快感が時間の経過とともに症状が広がる傾向にあり、
頭痛や肩こり、耳鳴り、目の疲れ、耳鳴り、難聴などを併発することもあります。
顎関節症を完治させるためには、何が原因で顎関節症を患ったかを具体的に知る必要があります。
虫歯や歯並びが原因であれば、歯科医の治療になります。
悪い姿勢や噛み方などの生活習慣が原因の場合は、悪い生活習慣を治さない限り、根本的な解決になりません。
ここで、医療機関などで行われる代表的な顎関節症の治療方法について紹介します。
マウスピースを使って、歯のかみ合わせを矯正する方法を言います。
かみ合わせや歯並びに問題がある場合に行われます。
鎮痛剤を使って、痛みの緩和を目的とします。
痛みを和らげる効果がありますが、根本的な治療にはなりません。
患部を温めたり、幹部を刺激する治療方法を言います。
温熱治療、電気治療などがあります。
鍼灸で、顎周辺の筋肉の凝りをほぐし、炎症を抑えると共に免疫力を高め、再発防止を行うことを目的とします。
顎関節症の再発防止・予防には、原因を特定し、原因を除去することが大切になります。
特に顎関節症の多くの原因に、生活習慣に関わるものが多いので、
医療機関のみに頼ることなく、ご自分で治していくことも再発防止にとって重要になります。
デスクワーク、テレビやパソコンを見ているときの姿勢が悪い場合には、姿勢を正すようにします。
食べ物をかむときに、片側だけで噛んでいる場合には両方の歯で噛むようにしましょう。
虫歯や歯ぐきに異常がある場合にもかみ合わせが崩れ、
顎関節症の原因になるので、早期に治療しましょう。
家庭や仕事において、過剰なストレスを避けると同時に、
有酸素運動を取り入れてリラックス効果を高めます。
顎関節症を患っているということは関節が固くなっていて、血行が悪くなっています。
顎を鍼灸治療することで、血行を改善し生活しやすいようにしていきます。
歯周病やウイルスなどの感染が原因による顎関節症には西洋医学による治療があります。
長い間、歯科医院に通っても原因不明で治らない患者さんが近年増えています。
あ!私だと思う方歯科医院をあちこちとドクターショッピングしていませんか?
治すには治療法を変えることも必要です。
顎関節症は、世界保健機関(WHO)において鍼灸適応症として、鍼灸効果が公式に認められています。
当院では顎関節症で悩んでる患者様は半数以上います。
他の疾患で来院されてるのに顎が痛い、口が開かないと訴えてきます。
顎の関節がずれてるということは全体のカラダのバランスがずれていますので、顎関節だけ治療するのではなくカラダ全体の筋肉、首、肩、腰、下半身を弛緩させます。
最後に顎関節を弛緩させる施術をします。ビフォー・アフターはカチカチの関節からユルユルの関節になりますので口が開きやすくなり、カクカクが小さくなります。
施術後良くなってるので注意してほしいことは、ストレスの溜まる生活をしてしないこと。
自律神経が乱れて夜中に歯ぎしりしてる方は鍼灸で自律神経を整えて行くことをオススメいたします。
もうこれ以上悪化させないためにも鍼灸を始めてみませんか?