鍼灸による自律神経失調症の効果

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西洋と東洋医学の長所と短所

鍼灸・ツボ治療

西洋医学は、自律神経失調症に不向き?

鍼灸治療の写真

医学を大きく分けると、西洋医学と東洋医学の二つに分かれます。

西洋医学は、簡単にいえば、科学の力によって治療する方法。
これに対し、東洋医学は、あくまで治療する先生の五官を使い、感覚・感触・経験でもって施術する方法です。

もっとわかりやすく言うと、西洋医学は、「薬の投与」「悪いところを切る」「局部を治す」ことに主体を置いているのに対し、

東洋医学は「内側から治す」「病気を未然に防ぐ」「身体全体を診る」に主体を置いているといったところです。そして、東洋医学は大きく分けて鍼灸と漢方が存在します。

しかし、近年、西洋医学がこれだけ発達したにも関わらず、病気になる方が大変増えています。

特に、現代では生活習慣病やうつ病・自律神経失調症といった心の病にかかる人の割合が急増しているのです。

西洋医学は、癌や心臓のような局部を治すこと、また、メスを入れなければならない手術には大変有効ですが、生活習慣病や心の病の分野、データでは異常がないが本人は不快感を訴える病(不定愁訴)
は不得意です。

鍼灸が自律神経失調症に向いている理由

鍼灸の写真

心の病にかかった方が訴える身体的不調には明確な痛みといったものはありません。

ほとんどの症状は、

「なんとなくだるい」
「なんとなく気分がすぐれない」
「なんとなく腰が痛い」
「なんとなく頭が痛い」
という「なんとなく」という形容詞で語られる症状ばかりです。

また、具体的にどこが悪いかと質問しても

「昨日は腰がいたかったけど、今日は胃が痛い」
「ずっと前から肩が凝るし、最近はめまいもするし、動機もする」

という具合に、明確にどこが悪いのか、いつから悪いのか病気の原因を特定できないケースがほとんどです。
(この症状を不定愁訴(ふていしゅうそ)といいます)

病気の具体的な場所を明確にする西洋医学にとって、「なんとなく・・・」で語られるような症状では、明確に治療することが出来ません。

そのような背景から、生活習慣病や心の病を治す手段として、身体全体を診て施術を行う東洋医学(鍼灸)が、今、注目されているのです。

鍼灸・漢方からみた自律神経とツボの関係

自律神経失調症と漢方

漢方の写真

東洋医学には、まず有名なものとして漢方があります。
ところで、漢方と西洋医学で使われる薬との違いはご存じですか。

西洋医学でいうところの薬とは、体内に存在しない物質・成分が主成分となって構成されています。

人間の体内に存在しない物質が薬を飲むことによって体内に入るのですから、拒絶反応、いわゆる副作用の危険性が出ることもあります。

これに対し、漢方は、動物や植物のように自然にあるもので作られます。
植物や動物に含まれている成分は、人間を形作っている成分と基本的に同じものです。

そのため、漢方を体内に取り入れても、体内に存在しない物質を取り入れる西洋医学の薬とは違って、副作用の心配が減るわけです。

自律神経失調症と鍼灸・ツボ

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もう一つの東洋医学の柱として存在するのが、鍼灸・ツボ療法です。
鍼灸、ツボについては4000年の歴史があります。

東洋医学には、自律神経の乱れという考えはありません。

ところで、臓器の乱れはなぜ起きるのでしょうか?

臓器の乱れは、血液の乱れ、すなわち血流の循環が悪くなることに根本の原因があります。

腰や肩の痛み、頭痛、更年期障害などの症状も、結局血液の流れが悪くなることが起因となっています。

よって、この血液の乱れ、循環を鍼灸を施して改善する必要があるのです。
鍼灸施術の基本はツボにあります。

ツボは、別名経穴(けいけつ)と呼ばれ、経穴は、血液と血液が交差する部分にあります。

この経穴は血液が鬱積しやすく、心の病にかかっている人は、血液の循環が正常の人と比べて良くありません。

この経穴を鍼灸で刺激することで、血液の循環を良くし、身体全体のバランスを整えていくというのが鍼灸治療の根本の考えであるのです。

鍼灸で正確なツボを刺激し全身の気、血液の流れを調整することが出来るのです。
今、鍼灸は、自律神経失調症の治療にとても有効ということで、 注目されております。

鍼灸の効果

  • 血流循環を良くする作用
  • 気の流れを良くする作用
  • 自律神経のバランスを整える作用
  • 免疫力を高め自然治癒力を高める作用
  • 体質改善作用

鍼灸と自律神経失調症への効果

身体の諸器官を調整する効果 臓腑で生成された気、血液を全身に運び、全身に栄養をスムーズに運んだり、機能調節したりする作用。
治療効果 病変部位に伝導し、鍼灸効果を引き出す作用があります。
リラックス効果 鍼灸により体内の血流、気の流れを良くすることで筋肉の緊張を緩め、精神的にもリラックスすることが出来ます。
鎮痛効果 鍼灸でツボを刺激することで、筋肉や血管の緊張がほぐれ、肩こり、腰痛、頭痛などを取り除くことができます。

鍼灸は、元もと自律神経失調症の治療に適している

自律神経失調症は、西洋医学的にはかなりアバウトな病気で、
「臓器はどこも異常ないけど、とても辛い症状はある」というような状況でこの
病名を使うことが多いのです。

ですから、病気の場所を具体的に特定して治療を行う西洋医学には、
自律神経失調症は大変扱いづらい病気でもあり、これが、日本で
精神疾患患者が増え続けてている理由のひとつであります。

しかし、東洋医学では、自律神経失調症という症状ははっきりしています。
東洋医学では、自律神経失調症とは、全身の臓器諸器官のバランスが乱れ始めた
状態に当たります。

東洋医学に基づく鍼灸治療は、身体全体のバランスを診るのが基本の基本です。

一つ一つの症状を別々に診る西洋医学とは違い、鍼灸は全身を診て治療します。
これからみるに、自律神経失調症は決して特別な病気でもないのです。
鍼灸が自律神経失調に対応出来るのは、自然治癒力をアップさせるのに大変適している治療だからです。

鍼灸は、臓器の乱れを整える

従って、臓器諸器官の乱れを鍼灸で整えることによって、自律神経の乱れを治す、つまり
心の病を治すという考えがあるのです。

自律神経失調症の多くの症状は内臓や脳の機能低下で起こります。
現代医学の治療に限界を感じた方は、
鍼灸、漢方など東洋医学的な治療を試してみることをお勧めします。

自律神経失調症と鍼灸の考え方

当院は自律神経失調症にお悩みの患者さん多く通院されてます。
そして伝統的な鍼灸施術により良い効果を上げており、患者さんの
体質に合わせたオーダーメードの施術を提供しています。

鍼灸と自律神経失調症

又、長期間の臨床経験と研究で生みだした独自の鍼灸治療を行っています。

鍼灸は交感神経と副交感神経のバランスを調整する目的があります。

鍼灸(針灸)を施すことにより、副交感神経の機能を高め、
筋肉の緊張を和らげ、血行を促進して症状を改善することが出来ます。
自律神経失調症はよく首や肩、背中に強い凝りが現れてきます。

これらの凝りや血行を良くしてあげる事も一つのポイントです。
また、末梢循環の低下を積極的に改善する働きも大切です。
鍼灸を行うと身体が軽くなるし、気分も落ち着き
心も晴れやかになってきます。

身体が軽くなれば心も晴れやかになるように、食欲も増進し、
睡眠が取れるようになることで心の負担が軽くなります。
身体の調子を整えることにより心の調子も整えるということです。

西洋医学的な治療をやる前、あるいは大量の安定剤を使用する前に
鍼灸施術を行うことも選択枝の一つとして考えてもよろしいかと思います

また、自律神経失調症は東洋医学の立場からみると、全身の陰陽バランスが
“微妙に”狂いだした状態です。それに対して、陰と陽が完全に狂った状態が病気です。

この考え方を前提にすれば、自律神経失調症は、体の調節機能が乱れ始め、
病気になりそうでなっていない状態と言えるでしょう。
病気にならなくても辛い症状はでるものです。
こういった症状は、体が心に発信しているSOSです。

「このままだと病気になるぞ。どうにかしてくれ。」という訴えです。

このSOSが全身のあちこちで発信されている状態が自律神経失調症と考えられます

皮膚にあるツボは内臓と連絡を取り合っています。
内臓の状態がツボに現れ、ツボに作用を与えると内臓に届くというわけです。
鍼灸の歴史は4000年以上ありますが、言ってみれば、
ツボと内臓の関係を研究してきた歴史でもあります。

内臓の働きを整えられるツボは自律神経にも作用しています。
ですから、「ツボは自律神経を整えることができる」ということができます。
しかも、ツボの反応を的確に読み取ることが出来れば、肌目の細かい調整まで可能です

鍼灸・ツボ療法~すずらんワンポイントアドバイス

医師の写真

ツボは人間の体に数多く存在します。その中に自律神経の働きを
強める効果のあるなツボはいくつか存在します。

鍼灸は、自律神経を整えるツボを中心に施術を行います。

もちろん、症状が悪化する前に鍼灸をおこなうことが最善の選択です。

ただし、「忙しくてなかなか鍼灸治療を受けられない」
などの理由で、すぐに鍼灸を受けられないケースがあります。

その場合は、鍼灸ほどの効果は期待できないですが、
自律神経の症状に効果のあるツボにお灸することで、
緩和効果が期待できます。

健康体の方であっても鍼灸と並行して
家庭でお灸、ストレッチをすることで、
緊張感がほぐれ、リラックス効果が期待できます。


自律神経失調症で現れる身体の不調は数多くありますが、
その中で最も多い症状が「頭痛」「不眠症」「めまい」になります。

自律神経の病は心と体のストレスが日々蓄積されて
生じる症状といっても過言ではありません。

常日頃から、心と体のケアに注意を払いつつ、鍼灸によるメンテナンス治療
や、家庭でのお灸、ストレッチを行うことで、日々のストレスをリセットし、
事前に予防することをおススメします。

現在、健康体であっても鍼灸には「免疫向上」と
「予防効果」があります。病気にならない身体を事前に
作っていくことができます。
このように鍼灸には自律神経を整える効果もあります。

自律神経失調症でお悩みではありませんか?


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