動悸の原因・症状と鍼灸治療

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動悸の原因

寝起きの女性の写真


動悸とは、普段より心臓の動きや脈の間隔が突然早くなったり、不規則になる症状を言います。

動悸を大別すると、『日常生活で生じる動悸』と『体の異常や疾患で生じる動悸』があります。



【日常生活で起きる動悸】

  • 激しい運動や急な動作をした時
  • 極度の緊張状態、強いストレスを感じた時
  • アルコールや炭酸飲料などを一気に飲んだ時

【疾患により生じる動悸】

  • 狭心症、心筋梗塞
  • 不整脈、心不全、心筋炎
  • 貧血、鉄欠乏症、低血糖症
  • パニック障害、神経症
  • 更年期障害
  • 自律神経失調症

動悸の症状

日常生活で起きる動悸は一時的な症状に過ぎず、時間が経つと元の正常な状態に戻ります。激しい運動やアルコールを一気に飲んだときは、筋肉や呼吸器に必要以上の負荷がかかるため一時的に動悸が起きることがあります。

さらに極度のストレスを感じると交感神経が活発に働くため、筋肉が硬直し、血管が圧迫されて細くなります。

そのため、心臓が血液を止めないように必死に血液を送り出そうと
するため、動悸が生じるようになります。

なお、疾患が原因で生じた動悸の場合には、心身に異常があるため、
専門医による診断が必要になります。

ここで、動悸の代表的な症状をまとめると、以下のようになります。

【動悸の具体的な症状】
  • 心臓の拍動や音が普段より強い
  • 心臓の動きが突然、普段より早くなる
  • 心臓の動きが止まったような感じになり、呼吸がしにくくなる

原因不明の動悸は自律神経失調症の可能性あり

動悸には、心筋梗塞、不整脈、心不全などの心臓疾患が
原因となって生じることがあります。

心臓疾患は命に係わる病なので、動悸は軽視しては
なりません。動悸が起きるようになったら、なるべく早めに
病院で精密検査を行うことをお勧めしています。

現実的には、動悸で心臓や呼吸器の精密検査を行っても
異常が見当たらないということが多いです。

心臓疾患以外に高血圧や貧血により動悸が起きることがありますが、
心臓検査や一般検査も含めて異常が見当たらない場合は、自律神経失調症
が原因で動悸が起きている可能性があります。

見た目だけでは動悸の原因を特定するのは困難!?

動悸が起きた時に、どの医療機関に行けば良いのでしょうか。

動悸は、心臓疾患あるいは貧血・高血圧で起きているケースと、自律神経失調症が原因で起きているケースがありますが、外見だけでは原因を区別するのは難しいです。

心臓疾患が進行して耐えられないほどの動悸が起きている
場合は別ですが、心臓疾患の初期症状における軽い動悸では、自律神経失調症と
ほとんど見分けがつかないのも事実です。

本当は心臓疾患や貧血が原因であるにも関わらず、自分の思い込みで
自律神経失調症ではないかと思い、いきなり心療内科に行って診察を受けても、
心療内科では心臓検査を行うことは通常できないのです。

検査の順序を間違えてしまうと、原因究明が遅れてしまうこともあります。

自律神経失調症は一般検査で異常なしと診断されたときに初めて疑われる!?

動悸が起きている場合、最初に行く医療機関は一般内科や心臓・呼吸器系が
無難と思われます。

これらの検査を受けて「原因不明」と診察された時に、自律神経失調症を
疑った方がよいでしょう。

精神的なストレスから動悸が起きるケースも近年増えています。
自律神経失調症の症状も元をたどればストレスが原因であることが多く、
ストレスをずっと溜め込んだ生活をしている間に、自律神経失調症を
発病したというケースも見受けられます。

自律神経失調症による動悸の予防方法

自律神経失調症からくる動悸を予防するには、ストレスをためないことはもちろんですが、言葉でいうよりも難しいことです。

社会生活を行っている以上、ストレスと無関係に生きるのは厳しい状況にあります。

ここでは、詳しい説明までは省きますが、毎日フルで働きっぱなしにならず、リラックスできる環境をつくる必要があります。

その内容を以下に箇条書きでまとめてみました。

  • 週に1回はのんびりできる日を必ず確保する
  • 一日の間にも、意図して休憩する時間をこまめに確保する
  • ストレス耐性を高める栄養素を積極的に摂取する
  • 鍼灸治療で血行を改善し、免疫を高める
  • 休日や仕事終わりなどに趣味や好きな運動に没頭する

西洋医学の治療

動悸の治療方法は、まず原因を特定する必要があります。
動悸の原因でも説明したように、動悸は、心臓や血液の疾患から貧血、鉄欠乏症、更年期障害、神経症、自律神経失調症など様々な原因で生じます。

単なる鉄不足(鉄欠乏症)が原因なのに、呼吸器系の治療をいくら行ってもまず治ることはありません。

よって、原因を特定することがとても重要になります。
例えば、心臓系の医療機関は心臓や呼吸器系の疾患があるかを調べることはできますが、鉄欠乏症や自律神経失調症などの疾患を見つけることはできません。

鉄欠乏症は、通常行う検査で見つけることはできず、
精密検査でないと発見がで困難であります。

特に自律神経失調症は目に見える疾患ではないので、レントゲンを
使っても目に見える形で異常を発見することができません。

心臓や血液をあらゆる検査を行ってどこも異常が見当たらず、
どうも「自律神経に問題がありそうだ」ということで、
初めて自律神経失調症と診断される傾向
にあります。

なお、自律神経失調症は、西洋医学では最も不得意としている
代表的な症状の一つであり、治療方法が未だ確立されておりません。

こういった背景があり、自律神経失調症が原因となって生じた動悸で
苦しんでいる患者さんが増えています。

鍼灸治療

鍼灸

動悸を起こしている患者さんのうち、心臓病の割合はずっと少ないです。動悸の原因で最も多いのが、不整脈と自律神経の乱れになります。

不整脈とは血液の異常をいいますが、心臓にも血液にも異常がない場合には、自律神経の乱れの可能性が高くなります。

心臓をコントロールする体の機能に自律神経があります。
自律神経は全身を巡っており、心臓や血液の循環をコントロール
しているのも自律神経の役割です。

当院では、乱れた自律神経を正常に整える治療を行っていきます。
自律神経を乱している原因は、患者さんの体のコンディションによって
異なります。そのため、鍼を打つツボも患者さんによって違います。
鍼灸では、患者さんの体質に合わせて治療方針を決めていき、
オーダーメイドによる治療
を行います。

長年、動悸で苦しんでいる方は、鍼灸をお試しすることをお勧めします。

自律神経失調症でお悩みではありませんか?


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