「自律神経失調症の主な原因は何だと思いますか?」
このような質問をされた時、どのようにお応えしますか?
おそらく、多くの方は、「ストレス」という言葉を思い浮かぶのではないかと思います。
現代社会は、ストレス社会とも言われています。
それだけ私たちは、ストレスとは切っては切れない環境の中を生きています。
人間には本来、ストレスに堪えられるだけの免疫力が備えられています。
しかし、人間が堪えられる以上のストレスの負荷がかかることで、心や身体の不調を起こすようになるのです。
『ホメオスターシス』という言葉をご存じですか。
少し難しい言葉と思われますが、簡潔に言えば、『ホメオスターシス』とは、
私たちの身体の健康を維持するための身体の調整機能のことをいいます。
そして、ホメオスターシスには、次の3つの大切な働き(要素)があります。
身体の機能を調整する働きのこと。
自律神経には副交感神経と交感神経の2種類があります。
ホルモンを分泌し、身体の機能を調整する器官の集まりを言います。
ウイルスや病原菌などからの感染を防ぐ抗体を言います。
私たちの身体は、「自律神経」「内分泌」「免疫」の3つの働きを安定的に維持することで、健康を維持することが出来ます。
例えば、身体の中に病原菌が入ってきた時、人間の身体は、病原菌が体内に広がらないように働き、病原菌を体外に出そうとします。
これは、自分の意志で行われるというよりも、人間が本来持っている身体の健康を維持する自動防衛システムが働くからです。
又、身体が冷えた時には温めようとし、暑いときには汗などを輩出して、熱を外に出そうと働きます。
これらの事例も、身体を健康に保とうとするホメオスターシスの働きによるものなのです。
つまり、ホメオスターシスとは、「自律神経」「内分泌」「免疫」の3つの要素で構成される『身体の健康維持システム』と思って頂ければ良いと思います。