「早朝の太陽って気持ちいい~」
そんなご経験ありませんか?これは単に気の問題ではありません。
早朝の太陽の光には、自律神経を活性化させる働きがあることが近年、わかってきました。
早起きの人が精神疾患になりにくい理由が、実は朝の太陽の光にあるのです。
精神疾患の治療で、「高照度光療法」というのがあります。
「高照度光療法」は、ある量の光を当てると、自律神経が活性化する
というもので、約2500ルクスの光を患者に放射して、治療する
方法です。主にヨーロッパで採用された治療法です。
高照度光療法で採用された2500ルクス(照明の明るさの10倍程)は、
実は早朝の太陽の同じ光の強さなのです。
早朝の太陽を見たときに気分がとてもすがすがしくなるのは、まさに
自律神経が活性化している状態です。
日々朝の太陽を浴びると、毎日「高照度光療法」をしているのと同じことになるのです。
ところで、早朝の太陽以外の光ではどうでしょうか。
参考として、次に記載しました。
晴れた日の太陽 10時 | 65,000ルクス |
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晴れた日の太陽 15時 | 35,000ルクス |
曇りの日の太陽 10時 | 25,000ルクス |
晴れた日の夕方の太陽 | 1,000ルクス |
百貨店店内照明 | 700~500ルクス |
事務所蛍光灯照明 | 500~400ルクス |
これを見ますと、夕方の太陽でも2500ルクスではありません。
早起きて、太陽の光を30分浴びることを繰り返しただけでも、
うつ病症状が大幅に改善されたというも実例も多いです。
また、早朝のお日さまの光を浴びるには、コツがあります。
自律神経を活性化させるための有効な時間は、30分前後が望ましいです。
それ以上の時間を浴びると、自己抑制機能が働き、
今度は自律神経の働きを弱めてしまうからです。
太陽の照度は、先ほどの例のように朝と昼、曇りの日でまったく変わってしまいます。
ですから、日差しの強い夏の朝は短めに、冬の朝は少し長めに太陽の光を浴びるとよいでしょう。
お日さまを浴びて「いい気持ち」という状態がベストです。疲労感、倦怠感を
感じましたら、セロトニンの活動が抑制され始めたころですから、そこで太陽
の光を浴びるのをやめるのがコツです。
また、早朝に太陽の光を浴びながらのウォーキングやジョギングなどの
有酸素運動は、非常に効果が高いです。
ぜひ、実践してみましょう。