「自律神経失調症に整体が良い」ということでよく知られるようになりましたが、整体以上に注目をされている治療法として、近年、鍼灸が取り上げられるようになりました。
自律神経失調症の改善で整体や鍼灸を選ぶ人が増えた理由として
以下のことがあげられます。
■西洋医学の治療で改善がまったく見られない
■薬を飲むと症状が緩和されるが、薬の量が次第に増えている
■病院に行くと一時期よくなるものの、再発してしまう
自律神経失調症の症状は様々で、「病院に行ってもまったく改善しない」
「薬を飲めば辛い症状が和らぐ」という方もいます。
薬の量が次第に増えていくことに不安を感じたり、退院して
しばらくすると再発する方もいます。
「薬は使いたくないけど、再発して辛い思いをするのは嫌なので
薬を手放せない」と仕方なしに病院に通っているという理由もあります。
西洋医学以外の治療で、整体を最初に選ぶ患者さんが
多い傾向にあります。
西洋医療を受けても、「症状が緩和されない」「薬を止めたい、又は減らしたい」
という理由で違う治療法を探していたら整体を見つけ、試してみようと
思ったことが整体を始めるきっかけとなります。
鍼灸を最初に選ぶ患者さんもいますが、
それでも整体を選ぶ方が多いのは、整体は他の治療法と比べて
敷居が低く、手軽に始められるからと理由が多いようです。
患者さんの別の声をもう少し客観的に聞いてみると、
以下のような感想が多いのも事実です。
■マッサージは直後に効果があるけどすぐに戻ってしまう
■鍼灸は、治療後の効果は整体よりはるかにあり、持続力がある
■鍼灸は気持ちが良く、治療効果も実感できる。
■鍼灸の治療は持続力があり体質改善されていく
私も長年、自律神経失調症の治療を行っていますが、効果の出方は
確かに人それぞれです。
すぐに効果が出る方から、なかなか効果が出ない方、
薬の量を減らすことができた方、中々減薬に踏んぎれず今でも薬を飲み続けてる方
薬や整体より効果を実感出来たという声は多数あります。
このように患者さんの感想は様々です。
鍼治療は、鍼を体にさすことによって、弱った自律神経を活性化して、
内臓の働きを良くしたり、血流を改善する効果が期待できます。
これに対し、整体そのものは、ツボの上から指圧するため、
自律神経そのものに直接影響を与えるものではありません。
整体、鍼灸のいずれを選ぶにおいて「実績・経験が十分か」
「治療歴が長いか」「専門医であるか」なども大切ですが、
先生のカウンセリング能力も見逃せない重要な指標になります。
中には、パッとみてマッサージして終わりという
治療を行うところも少なくありません。
自律神経失調症は、慢性症状を患っていることが多く、
ほとんどの患者さんが精神的ストレスも抱えています。
生活面や食事の面で、知らずのうちにバランスを崩している生活を
続けている患者さんも少なくないのです。
治療効果以外に、個人でできる生活面の改善を
的確にアドバイスできる先生であることが大事になります。
また、精神的にストレスを抱えている場合は、ストレス耐性を高める
食事のとり方や、ストレスを解消する運動法などのアドバイスを
していただけることも大切になります。