自律神経失調症の鍼治療における好転(瞑眩)反応について

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自律神経失調症の鍼治療における好転反応について

好転反応は体の悪い状態から正常な状態に戻すときに起きる症状

鍼灸や漢方治療を初めて受けたときに、先生によっては
「好転反応が起きることがある」と言われることがあります。

好転反応は、別名、瞑眩(めんげん)反応とも言われます。

治療を行った後に一時期、倦怠感や眠気、下痢や発熱が
起きることがありますが、これは体に鬱積していた老廃物が
血液を通して排斥されることから起きる症状です。

これは、体の不調の原因となっていた疲労物質が体外に排出し、
体を正常に戻そうとする力が働いている状態と言えます。

つまり、体が悪い状態から良い状態に好転しようとしていることから
「好転反応」と言われ、東洋医学ではこれを瞑眩反応と呼びます。


好転反応で起きる体の不調

好転反応で起きる主な症状は下記のとおりです。

■ふらつき、めまい
■だるさ、倦怠感
■頭痛、発熱
■下痢、便秘
■発刊
■眠気
■のどが渇く

好転反応は、全ての人が起きるというわけではありません。
ただ、体の悪い状態が長く続き、体内の疲労物質が多く蓄積
されている場合、好転反応が起きやすい傾向があります。


好転反応はなぜ起きるか、どのくらい続くか

好転反応は、長い間疲労し凝っていた筋肉や関節がほぐれ、
滞っていた疲労物質が血液を通して排出するようになります。

悪い体の状態で慣れてしまった体が、新しい環境に適した
体に戻ろうと働き出すようになります。

つまり、長い生活習慣でつくられ、その状態に慣れてしまった体の
悪い状況から正常な状態に戻そう、傷ついた細胞を修復しようと
体が強く反応している状態と言えます。

中国古来では、「瞑眩せざればその病癒えず」という諺の
ようなものがあります。
好転反応が起きてもそれほど心配せず、体が良き方向に向かって
いると考えればよいのではと思います。

ちなみに好転反応の期間は、1~3日で収まるのが一般的です。

好転反応なのか、体が悪くなっているのかの見分け方

好転反応が起きやすいかどうかは、治療院にも違いがあります。

但し、好転反応が起きれば体が正常に戻っていて、好転反応が
起きなければ治療効果がないという一律的なものでもありません。

体の悪い状態が軽度であれば瞑眩反応は起きにくく、先生の腕が
良ければ瞑眩反応を最小に抑えつつ、治療効果を最大に
高める治療を行う先生もいます。

サプリの営業や国家資格のない整体師は医療行為を行えず、
「好転反応」という言葉を使うことはできません。

もし、サプリの営業マンや整体師が「好転反応」を乱用する
場合には、やはり気をつけるべきと思います。

また、「今の症状が好転反応によるものなのか」、それとも
「症状が悪化しているか」を区別するには、3日経過しても
症状が回復しないかどうかで判別できます。

好転反応は最長で3日です。もし、治療効果に不安を感じた
場合にはしっかりした専門医に相談するとよいでしょう。

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