自律神経失調症の分類と対処法

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自律神経失調症の分類と治らない場合の対処法

自律神経失調症は「身体的不調」と「精神的不調」がある

自律神経失調症と診断され、しばらく通院しているけど
なかなか改善しない。

先生だけでなく、友人や家族からも「食生活を整えること」
「生活習慣を見直すこと」など多くのアドバイスを頂くが
一向に治る気配もない・・・。

ニュアンスは多少違いますが、病院で自律神経失調症と診断されて、
薬を処方してもらってもなかなか改善しないという理由で、当院に
訪れる患者さんが年々増えています。

自律神経失調症の症状は多岐にわたることは、本サイトでも
詳しく紹介していますが、その症状を大きく分けると、
「身体的不調」と「精神的不調」の二つになります。


TMI法による自律神経失調症の分類

さらに身体・精神に現れる自律神経失調症による体の不調を
詳しく分類する方法として、東邦大学医学部で開発された
TMI法と呼ばれるテスト法があります。

TⅯI法による分類によると、自律神経失調症の症状は
次の3つに分類されます。

Ⅰ自律神経失調症型
自律神経症状が強く現れている症状
Ⅱ精神症型
精神的異常の度合いが強く現れている症状。
Ⅲ心因性自律神経失調型
自律神経症状と精神症状の両方が強く現れている症状


自律神経症状とは、自律神経の乱れが原因となって体に現れた不調を
いいます。自律神経は、体の隅々までいきわたっているため、
頭痛やめまい、下痢だけでなく手足の冷え、発汗、痺れなど体の
どこにでも発症する可能性があります。

これに対し、精神の異常は、疲れやすい、元気が出ない、気力が
出ないなど、うつ病によく似た症状で、実際にうつ病や躁うつ病などの
精神疾患を併発していることもあります。


病院で行う薬物療法は精神疾型の対処が中心

病院で行う治療は主に薬物療法になり、精神安定剤や
抗うつ剤が中心です。先ほど紹介した「Ⅱ」または「Ⅲ」
の精神症の症状に対する治療になります。

ここでもし、上記の「Ⅰ」のタイプ、自律神経失調症型の症状で
精神疾患用の薬を投与された場合は、効果がないどころか、
かえって副作用の恐れさえ生じます。

西洋医学の精神疾患の治療方法は、病院によって
メンタルカウンセリングや生活習慣のアドバイスを独自に
入れて、患者さんの早期回復を図る対応を行っているところも
ありますが、本格的なカウンセリングを行わないで、薬のみの
治療で済ませる医療機関もあります。

精神疾患の症状が強い場合には、カウンセリングや生活習慣への
アドバイスは確かに有効で、悩みを打ち明けストレスが解消
されることで回復に向かうことは十分にありえます。

自律神経失調症型の異常は鍼灸が極めて有効

自律神経のバランスが崩れたことが原因の場合、西洋医学では
この治療法や特効薬が十分に確立されているとはいえない状況にあります。

鍼灸の治療の趣旨は、体のバランスを整えることにありますが、
これは「全身の自律神経のバランスを整える」という言葉にも
置き換えられます。

Ⅱのような精神の不調が強い場合には、心療内科のような治療が
ふさわしいですが、薬で治らず、Ⅰの自律神経失調症型に当てはまる
症状であれば、鍼灸は有効であると言えます。

Ⅲのように精神疾患と自律神経の両方の症状が出ている場合には、
心療内科や精神科の先生とよく相談しながら、鍼灸をお試しに
なるのもよいかと思います。

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