自律神経系の疾患を患うと、不定愁訴と呼ばれる身体の様々な異常を生じるようになります。
参考記事 不定愁訴とは
不定愁訴とは、検査をしても身体の臓器や器官などに異常が見られないにも関わらず、
身体の様々な不調を訴える症状を言います。
病院で検査して身体に異常がない場合、症状だけを見れば、決して妊娠できない体質ということにはならないでしょう。
自律神経と不妊体質はまったく関連性がないとは言い切れない面があります。
なぜなら、自律神経に異常を生じると、血行が悪くなり、 生理不順や冷え性などを生じやすくなるからです。
生理不順になると、基礎体温にも乱れが生じます。
基礎体温の乱れにより排卵周期が乱れ、時には、無排卵症状を生じることがあります。
又、血行が悪くなるため、生殖器官への血流が悪くなり、生殖器官を冷やしてしまう大きな要因にもなります。
このように、自律神経系の疾患を患っているからといって、
妊娠できないということにはならないのですが、
不妊体質を促進する原因の一つとなっています。
もし、妊娠を希望しているのであれば、医師にしっかり
「妊娠したい」ということをお話する必要があります。
意外にも他の病院で治療を受けている女性は、医師に、
「妊娠を希望している」ということをお話ししないで、
診察を受けているケースが多いのです。
自律神経系の疾患を患っている患者さんは、外見上は、
まったく健康そのものに見られてしまうことがあります。
実際は、見た目は健康そうに見えても、本人はとても辛く、
「とんでもない重病を患っているのでは」と思っている患者さんも多いのです。
仮に「無事、妊娠できた」としても、「これまで投与していた
お薬を妊娠後も本当に飲み続けて良いのか」、「薬のない生活に耐えられる
どうか」という問題もあります。
妊娠すると、薬は胎児に悪影響を及ぼす危険性があるため、
これまで飲んでいた薬は、やはり飲みにくくなるのではと思います。
精神状態が極度に悪い場合には、妊娠しても赤ちゃんを
育てられないこともありますので、妊娠してよ良いかどうかについては、
必ず、専門医のアドバイスをお受けになられることをお勧めしています。