ストレスが溜まると基礎体温にも悪影響が生じることを
耳にされている方は多いかと思います。
基礎体温表は、検査をしても見つからない病気の前兆を発見できたり、
ストレスにも敏感に反応したりなど、
身体のちょっとした異常を早期に発見できるというメリットがあります。
そのため、基礎体温表をつけることは、「妊娠の実現」の
ためだけでなく、健康管理としても大変有効な手段であるとい言えます。
ところでストレスが溜まると、なぜ、「基礎体温に悪影響を及ぼすか」をご存知ですか?
ストレスを強く感じると自律神経の一つの機能である 交感神経が活発に働くようになります。
自律神経には、交感神経(活動神経)と副交感神経(休息神経)の二つがあり、この二つの神経のバランスが保たれることで健康を維持することがで出来ます。
通常、交感神経が活発に働き、身体や精神に負担がかかりすぎた場合には、身体に休息を与えるため、副交感神経が積極的に働きかけるようになります。
しかし、毎日、過度のストレスを受け続けることで、交感神経の働きが強くなりすぎ、
その影響で副交感神経の働きが弱まってしまうことがあります。
自律神経は身体の隅々まで行き渡っています。
当然、自律神経のバランスが崩れると、身体全体のバランスも崩れることになります。
つまり、ストレスが溜まりすぎると、身体のバランスを崩すことになり、
その影響により、基礎体温のバランスも崩れるようになります。
少し、説明が長くなりましたが、自律神経の乱れとは、
副交感神経と交感神経のバランスが崩れた状態を示します。
この自律神経の乱れの大きな原因の一つに、
「ストレス」や「過労」があると言われているのです。
自律神経の乱れはストレスが原因となって生じ、
基礎体温にも悪影響を与えることになるのです。
私たちの身体は、自律神経により身体の健康バランスが整っています。
自律神経の疾患で治療中の患者さんは、
基礎体温表にも通常と違った波形を描く傾向が強く出ています。
症状の度合いや家庭環境、食生活の習慣などによっても基礎体温は左右されます。
これらの環境を、一度見直す必要もあるかと思います。
不規則な生活習慣を見直し、ストレスを溜めない環境をつくり、
自律神経を整えることで、基礎体温表を理想な状態に整える改善効果が高まるのです。