人間の身体に備わっている神経にはどのようなものが
存在するかをご存知ですか?
人間の身体に備わっている神経には、中枢神経と末梢神経があります。
中枢神経とは、脳と脊髄に存在する神経を言い、末梢神経とは、
脊髄から身体の各部位に伸びている神経を言います。
この中枢神経と末梢神経の役割を具体的に説明すると、
例えば、熱いやかんを手で触ってしまった時、熱いという
はじめの感覚は抹消神経でキャッチします。
その後、熱いという情報が脳や脊髄の中枢神経に届いて、
その情報を処理するようになります。
そして、火傷がひどくならないよう、「手を離す」という信号を末梢神経に送り、
やかんから手を離すという行為が生まれるようになります。
先ほど、人間の神経には中枢神経と末梢神経があることを解説しました。
ここで、人間が日常生活をする上において、
最も重要とされる中枢神経のメカニズムについて詳しく解説します。
中枢神経には、次の二つの神経があります。
自分の意思で動かすことのできる神経。運動神経と感覚神経を示します。
自律機能を調整する神経を示します。
体性神経を具体的に説明すると、「お話をする」
「ランニングをする」「物を取ろうとする動作」など、
自分の意思でコントロールして動かすことのできる神経をいいます。
これに対し、自律神経は、自分の意思とは関係なく、常に働いている神経をいいます。
自律神経の主な働きとして、例をあげると、次のようなものがあります。
「夜、眠っていても心臓が動いている」、
「起きていても眠っていても、呼吸をすることができる」
「食べたものを体内で、自然に消化してくれる」
「血液が意思とは関係なく、体内を循環している」
「身体にウイルスが入ったとき、熱や汗を出して、
体外に追い出そうとする」
「ホルモン分泌を促し、妊娠できる身体を整える」
「精子と卵子を結びつけ、赤ちゃんを宿す」
このように、体性神経は、自らの意思で活動する神経ということから「動物神経」といわれ、
自律神経は、自動的に生命維持活動を行う働きを行うことから、
「植物神経」とも呼ばれています。
そして、女性にとっては、ホルモン分泌を促して定期的な生理を生じ、
赤ちゃんを宿す環境を整える働きも、自律神経と深く結びついているのです。