自律神経失調症を緩和するツボは、いくつか存在します。
その内の一つが、風池(ふうち)です。
風池(ふうち)は、後頭部に属するツボです。自律神経失調症の治療によく使われる代表的なツボの一つです。
風池は、後頭部の首の付け根、後頭骨の下のくぼみから2~3cmほどの左右、髪の生え際よりも少し上に位置します。
(左図参照)
天柱よりもやや左右上部に位置するツボです。→ 天柱ツボ
風池は、まず頭痛に効果の高いツボです。
他には、肩こりや肩の緊張、視力回復や目の病気にも効果があると言われています。
また、後頭部のツボというからもわかるように、脳の活性化にも有効なツボでもあります。
自律神経失調症により、疲労感がたまっているときには、このツボを刺激することで、
症状が緩和するのがわかるかと思います。
ツボの効果的な刺激の仕方は、約3秒押し続け、その後3秒離します。
これを数回繰り返すことによって、効果を得られます。
また、風池を押した後、天柱を同じように押し、交互に押し続ける方法も大変効果的です。
また、眠ってはいけないときに、百会(ひゃくえ)と風池を
交互に押すことにより、脳の血行が促進され、眠たさで鈍くなっていた脳を活性化させます。
首は頭と胴体を繋いでいます。
この部分の血行が悪くなると、頭に血液が流れにくくなり、
様々な身体の不調和を起こす原因となります。
健康生活を整える意味でも、首のツボ押しはとても重要です。
また、当然ながら、効果には個人差があります。
各個人、効果を確認しながら、ツボマッサージを心掛けることも大切です。