頭痛には、局部的な痛みを伴う頭痛もあれば、頭部全体に
痛みを伴う頭痛があります。
これらの頭痛の症状を和らげるツボとして、有名なのが
「百会(ひゃくえ)」です。
百会といわれるツボは、どのタイプの頭痛にも効くと
言われており、自律神経失調症の緩和にもよいとされています。
百会は、頭のてっぺんと左右の耳を繋いだ線の延長上
に交わる部分に位置します。(右図参照)
百会を刺激する方法は、指の腹で、百会に当てて下方に押せばOKです。
押す強さは、心地よいと感じる強さで十分で、強く押しすぎてもいけません。
ツマ楊枝を10本ほど輪ゴムで重ねて、百会を刺激するとなお効果的です。
百会は、精神的なストレスを緩和する代表的なツボの一つです。
百会は、中国七穴の筆頭に位置づけられています。
脳障害、半身不随などの重度の症状から、不眠症や自律神経失調症、
痔など、幅広い範囲で効果があるといわれています。
先ほど説明した方法で1日数回、2~3分ほど刺激することで、
頭部の血流がよくなり、頭痛を和らげることができます。
また、頭痛以外にも、抜け毛、耳鳴り、立ちくらみ、二日酔い
の症状にも効果があり、自律神経失調症や更年期障害の
緩和にもよいとされています。
また、「百会(ひゃくえ)」は、別名「百の数、数多くの気(血液)が出会う処」と書きます。
すなわち、体中の血液がこの「百会」を通過するという意味になります。
このような背景から、「百会」は、頭部の血行を促進するだけでなく、
全身の血行促進を促し、身体全体の健康にも深く関わっているツボと呼ばれているのです。