自律神経系統のアンバランスは、まず首の後ろや後頭部に現れることが多いです。
実は、この首の後ろの血行をよくし、凝りをほぐすことが、
自律神経失調症の症状の緩和に有効な方法でもあるのです。
首の裏側に並ぶ代表的なツボの一つに「天柱(てんちゅう)」 があります。
天柱は、首の後ろの髪の生え際、2本の太い筋の外側にあるくぼみに位置します。
天柱は、頭部全体の頭痛を和らげる効果がありますが、 その他にも様々な効果を発揮します。
疲れ目は、目の回りのツボを刺激することにより、
症状が軽くなることもありますが、首の凝りによって
生じることがあります。
この首の凝りをほぐすことにより、疲れ目を緩和する働きがあります。
また、顔のむくみは、血行不良やアルコールの飲み過ぎなどに
よる肝機能の低下が原因となって生じる症状です。
天柱には、肝機能の働きを促進する効果があり、天柱を刺激する
ことにより、顔のむくみの解消にもなろのです。
また、この天柱に鍼を通すと、鼻の通りがよくなり、花粉症対策としても
大変有効です。そして、うつ病や統合失調症、自律神経失調症、大後頭神経痛の治療
などにもこのツボが用いられます。
このように、天柱は、様々な身体の不調を整える働きをする
ことから、万能ツボとも呼ばれています。
天柱ツボの押し方は、3秒押してからはなし、
また3秒押すことを繰り返すようにします。
天柱を押してみると、わずかな痛みを感じると思います。
このツボを押すことで、頭への血流が良くなるので、
頭や目がさえてくるような感じがします。
また、蒸したタオルを、天柱の回りに当てて、首を温めることも大変、効果のある方法です。