長島一茂さんは元プロ野球選手であり、引退後はタレント、野球評論家などを経て、
現在は読売ジャイアンツ野球振興アドバイザーとして活躍されています。
プロ野球選手時代、長島一茂さんが、なぜあれほど話題になったのかといえば、
あのミスタージャイアンツと言われたスーパースター、長嶋茂雄さんの息子で
あったからに他なりません。
実は長島一茂さんは、プロ野球の現役時代に息苦しさ、動悸、発汗、
ひどいめまいなどで、ずいぶん悩まされた時期があったと言われています。
病院で診断したところ、パニック障害から来る自律神経失調症と診断
されました。
長島一茂さんは、病院で自律神経失調症の治療を受けていたのですが、
様態が改善する方向にはいかなかったようです。
過呼吸になって息が苦しくなって車が運転できなくなり、
意識を失ってそのまま病院に運ばれたことさえあったようです。
一時期、自殺することさえ頭をよぎったと言われていました。
元から努力家精神の強い長島一茂さん。
そのため、「自分は精神的に弱いから病気になるんだ」と自分で
自分を言い聞かせ、奮い立たせていたようですが、それがかえって余計な
プレッシャーとなり、症状を悪化させていたのかもしれません。
その症状が急速に改善に向かったのは、プロ野球選手を引退してからのことです。
現在ではすっかり元気になった長島一茂さんは
「自分を責めず、ストレスを上手くぬいてあげることだ」
と言われています。
長島一茂さんは、天才バッター長嶋茂雄さんの息子であり
ファンやマスコミの注目度は、普通の選手よりも遥かに大きかったです。
そのため、長島一茂さんに耐えられる以上の大きなストレスやプレッシャーが
常にかかっていたのではないかと思われます。
引退直後は、ご自分のあこがれていた空手をやったり、ご自分のやりたいこと、
楽しいことを行うようになりました。
そして、マスコミやファンのプレッシャーがかかることもなくなり、
急速に容態は回復してきたのです。
現役時代は「自分は気持ちが弱いから病気になるんだ、しっかりしなくては」
という思いがかえって、症状を悪化させてしまった感も否めません。
現役を引退後、「自分を責めない、むしろ、病気である自分を
受け入れ、ストレスをためない」こと、つまり、自然体に心がけたところ、
一気に症状が回復したようです。
プロ野球選手は、夜に付き合いで飲んだりすることも多いようですが、
長島一茂さんもそのようなタイプのようでした。
長島一茂さんは、規則正しい生活にも心がけるようにしたようです。
こうしてみますと、「過度なストレス」「夜型」、父やファンの期待に答えたい
という「一生懸命な姿勢」と「責任感の強い性格」など、自律神経失調症を
患いやすい傾向性を多く持たれていた感があります。
長島一茂さんは、「乗るのが怖い―私のパニック障害克服法」という書籍も
発刊されており、当時の様子とその克服法について詳しく述べています。
プロ野球選手としては大成しませんでしたが、その後、
第2の人生を幅広く、そして楽しんでいるかのように見えます。
自律神経失調症やパニック障害を患った方、人生に挫折した方、
夢を失い第2の人生に悩んでいる方にとっても、とても参考になる本で、
読者の評判も、長島一茂さんが飾らず語っているので、すこぶる評判が
良いようです。是非、参考にして頂ければ幸いです。