頭痛のメカニズムと代表的な症状

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頭痛の症状及び3つのタイプについて

機能性頭痛と症候性頭痛

頭痛には、大きく分けて、次の二つのタイプがあります。

機能性頭痛 臓器に異常がないときに発病する頭痛
症候性頭痛 身体の臓器などに異常があるときに発病する頭痛

ここでは、自律神経失調症に関係の薄い「症候性頭痛」は省き、
機能性頭痛について解説致します。

3つの頭痛のタイプ

頭痛イメージ写真

頭痛(機能性頭痛)は、次の3タイプあります。

  1. 片頭痛
  2. 群発頭痛
  3. 緊張型頭痛

頭痛は、自律神経失調症の代表的な症状の一つです。
始めに片頭痛から、解説します。

片頭痛

片頭痛には、次の2タイプあります。

  1. 前兆を伴わない頭痛
  2. 前兆を伴う頭痛

前兆を伴わない頭痛は、頭の右、あるいは左側にズキズキするような痛みを生じます。

一方、前兆を伴う頭痛は、脳の血流障害によって起きる症状で、
目に異常が生じ、モノが見えにくくなり、拍動性の頭痛を生じます。

拍動性の痛みは、脳欠陥の膨張が原因です。

群発頭痛

群発頭痛の症状は、一日に数回、激しい頭痛を伴います。
群発頭痛の発病期間は、人によって様々で、数週間から、長い場合には数ヶ月続くこともあります。

痛みは、片方の目の回りに生じ、睡眠中の発作、充血、鼻汗などの症状を伴います。

緊張型頭痛

頭痛の中で一番発生するのが、この緊張型頭痛。
後頭部に締め付けるような痛みが生じ、こめかみ、前頭部にも痛みを伴います。

吐き気や嘔吐といったような症状はありません。

頭痛の対策と治療

頭痛と肩こりは表裏一体?

肩こりイメージ写真

頭痛で悩んでいる人は、肩がこっていることがとても多いです。
近年、デスクワーク仕事が増え、肩こりにも悩まされる方が増えています。

頭痛と肩こりの両方の痛みで悩んでいる方の多くは、首の後ろと背筋が堅くなっていて、とても凝っています。

首の後ろと背筋を柔らかくほぐしてあげるだけで、頭痛と肩こりの症状はずいぶん楽になります。

もちろん、薬の治療を否定するわけではありませんが、根本の原因を治さない限り、慢性的な頭痛や肩こりは治りにくいです。

首や肩がこる前に、あらかじめこりやすい部位を柔らかくしておけば、緊張型頭痛の発生を極力抑えることが出来ます。

片頭痛と緊張型頭痛の対処法の注意点

緊張型頭痛と片頭痛の区別がよくわからない・・・。
この質問は施術中にもよくありました。

まず、緊張型頭痛と片頭痛は発症のメカニズムが
根本的に異なります。
そのため、対処法にもそれぞれ違いがあります。

例えば、頭痛になったとき、血行をよくするためマッサージや
ストレッチで体や頭を動かすことがあります。
しかし、一部の人からこれをやったときに痛みがかえって
ひどくなったという声もあります。

結論から言えば、片頭痛が起きたときにストレッチなどで
頭や体を動かすと痛みがひどくなり、反対に緊張型頭痛は
症状が緩和します。

これは、痛みが発生するメカニズムが異なることから
起きる現象です。

ここで簡単に緊張型頭痛と片頭痛のメカニズムの違いを述べると
次のようになります。

【緊張型頭痛と片頭痛のメカニズムの違い】
■緊張型頭痛
筋肉が緊張することにより、血行が悪くなって起きる
■片頭痛
血管が急に拡張することによって起きる


このように緊張型頭痛の原因は血管の収縮、片頭痛は
血管の拡張により起きることがわかります。

そのため、緊張型頭痛と片頭痛は全く違った対処法に
なることに注意する必要があるのです。


病院に行くタイミング

頭痛になると多くの人は病院に行かずに体を
安静させて症状が沈静化するのを待ちますね。

多くの頭痛はしばらく安静にすることで回復しますが、
病院で受診した方がよい場合もあります。

頭痛の症状には、くも膜下出血や脳出血などの
生命の危険を伴う疾患が原因で起きていることがあります。
普段の頭痛と異なる症状が起きている場合は、
病院ですぐに受診する必要があります。

【生命の危険を伴う危険性のある頭痛の症状】
■金属バッドで殴られたような激しい頭痛
■瞬時に最高点に達するような痛みを伴う頭痛
■ろれつが回らない、言語障害が起きている
■手足にしびれや麻痺がある

上記は、生命の危険性の高い頭痛の症状の代表的な
ものです。

その他、以下のような頭痛にも注意は必要です。

■日々、痛みがひどくなってくる
■意識を失う頭痛
■精神疾患を患っている人の頭痛
■今まで頭痛を起こしたことがなく、壮年期になって急に起きる頭痛
■いつもの頭痛と異なる異常が起きている

頭痛の治療

初めに頭痛が生じた場合、症状が軽度であれば、頭痛薬を
飲んで回復するかを確認するのもよいでしょう。

ただ、いつもと違う痛みが生じていたり、頭痛の他にも
異常がある場合には、病院で治療することをおすすめしています。

そして、薬を飲んでも病院で診察しても治らない場合は、 自律神経
失調症の疑い
が高くなります。

慢性的に頭痛が生じる原因には、自律神経に異常が
あることが多いからです。

頭痛薬は何度も服用すると身体が薬に慣れてしまい、
さらに強い薬が必要になります。

自律神経失調症が原因で生じた頭痛は、薬で痛みは緩和
できても頭痛の原因そのものを解決することは難しい
です。

この頭痛を解決するためには、どうしても自律神経の
バランスを整える
必要があります。

また、慢性頭痛に悩まれている場合、先ほど解説したように、
背骨付近の筋肉が凝っていることが多いです。

筋肉が固くなると血行が悪くなり、それに伴い自律神経の
バランスが乱れやすくなります。

特に背骨は中枢神経が集中している部分で、背骨の中枢神経から
身体の隅々まで自律神経が巡っております。

背筋をほぐすストレッチ体操、マッサージを取り入れるだけで
背骨の筋肉の凝りが緩和し、自律神経が刺激され、慢性頭痛が
緩和されることがあります。

また、鍼灸でツボを刺激することで血行が改善し、筋肉の
凝りが緩和され、頭痛を解消
することができます。

現実的には忙しい生活を送っているので、なかなか運動を
日々の生活に取り入れる時間もない方も大勢おります。

慢性頭痛で悩まされ、時間がなくて困っている方には
一度、鍼灸治療をお試しされることをお勧めしております。


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